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孤高につき、光を生み、

いつまでも此処にいたい
素足を波に晒して、僕は言う

月と直線を描く
水面の光だけが目に映る

音以外は聞こえない そう、だから
心の皮が溶けてく

いつか
数え切れない足跡を消して
未来を感じて初めて目を開けて

 

弧を描いた向こうへ
空を裂いたる方へ
僕は 心は 魅かれた
無重力の体と
求心力なき言葉で
今、飛び立てる

 

風に逆らい遠くへ
身軽になれたポーズで
「普遍と戯れ」と別れ
いつしか笑顔も枯れ
新しい潤い 求めて
波に、飲まれよう

孤高につき、光を生み、

相関図の外から

折角の羨望を台無しにする

見識を隠したままで一人
蜘蛛の巣のように広がる矢印

僕からは始まらないけど

錯覚の展望台から見下ろす景色は

格下だけのテリトリー
曇り空の背中晒して 矢印

必死に引きつけているね

 

僕はずっとこのままでいたいけど

 

地図にもないような孤島で

誰にも邪魔をされずにひとり
強い向かい風に背中向けて

著しい追い風にして楽しんでいる

僕はずっとこのままでいたいから
僕はずっと自分を隔離する

ただ「ずっとこのまま」は痛いから
僕はたった一つの思い抱え
そして、そっと其の思いを言葉にする

「流れない水は澱んで

光も遮られていく
 いつまで厚いその皮

剥がれない 強がった顔」

相関図の外から

​雨が降らない空はない

​ドアを開けて微睡みに逃げ込む
光も眠っている夜中と朝の間に

環状線に揺られ運ばれる暮らしも
同じようにひたすら円を描いている

 

「生きる意味を探す旅」なんて特別じゃない
毎日を未来に思い出したら見えること

 

ビルの屋上に立ち

僕のいる街を見下ろしたら
儚くてちっぽけな命が動き回っていた

 

溢れ過ぎた言葉の雫たち
心に残すものを選べず溺れる人がいる

 

「正しさ」は世界が違えば
その表情(かお)を変えるけど
真実は嘘が生まれない限り揺るがない

 

全て失いたい時や壊してしまいたい時がある
それでも目の前に立つ大切な人は信じていて

 

ふと自由になって

地軸の場所を見つめ直したら
思い出せる全てが

新しい色に染まり 心が震えた

 

雨が降らない空はない

優しさが生み出す雨もある
信じられるものを胸に
ありふれた今日の弧を描こう

雨が降らない空はない

​21.4世紀

走り始めは正しく人の言う通り則り
既に敷かれたレールの上を

ただ進ませていただけ

枝を増やし続け 実現できた妄想と構想
十秒間目を離した
綾取りなら網目が複雑化

毒を吐かないのは

時間(とき)に色を決めないから
そんな平熱はこれからも続いていくのだろうか

どれだけ暗い未来を嘆いて過去を憂いても
もう痛いだけみたい

自ら仕立てた仕掛けで足を捕られてる

安定剤も要らない

休むことも知らない相手なら

 

どんな罠だい?

自由を手に入れてきたつもりでも
もう遅いだけみたい

身動きがとれるマスを奪われ続けて
いつしか僕らが交差点の無い道を進んでいって
茫然たる未来で詰め込む頭も

ただの重い荷物になる

21.4世紀

​多分、これが真実

翼に合わせて巣を造って
力に見合った高さで飛べ
光らぬ石を磨き続ける
それは至極不幸

「心が向かう方に行け」って
勝手な足で背中を押された勇気で
怪我をしたことはないかい
誰にも譲れない帯びた熱が
見えない冷たい棘を浴びて
心の風邪を引いたことはないかい

青く広がった夢が遠過ぎて届かないと知って
ブーツカットの裾を切るときに
宝箱に隠した情熱を
この現実を生きる力にして

選ぶ者が選ばれていると
気づけないまま

遠い昔からずっと自分を生み出す設計図は
描かれ継がれて今があるから
愛を感じない道は選ばず
開かれた扉からスタートして

自分らしさは大切らしいさ
「だから心が選んだ儘
正直に進め」と薦めたがるのは
行きたい先に鍵穴があって
持っている鍵と形があった
運命に恵まれた幸せな風

多分、これが真実

辿り着いた森

淡色 ヴェールのように緩く難しく
蠢き立ち込めてる霧の最中ずっと

灯りも持たず歩いてた

静かに誰にも言わずに
何も知らないまま独り

気づけば森は深くなっている

掴んだ糸さえ擦り抜けていく
束ねたリボンはすぐ解けて
足跡は明日の雨で消える
だから僕の中は確かであれ 今が確かであれ

遠くに見えるミラージュは

春の終わりを告げたから
膝をついて指絡めて

揺らめかない目の前焼き付け

儚く消え行くこの時間(とき)の中で
綴った言葉にただ君だけ
命を、呼吸を与えてくれた
だから僕は歩みを止めて

初めてのバタフライのような​もがき
冷たく重たい気体の波を掻き分け
この手で虹を描けたから
僕は辿り着いたこの森で根を這わすよ

君と生きていくよ

辿り着いた森

​多分、これが真実
All songs written by 邦秋


孤高につき、光を生み、feat. NAOYA
Voice, Manipulation: 邦秋
Guitar, Bass: NAOYA

 

相関図の外から feat. ハネジロー
Voice, Manipulation: 邦秋
Guitar: ハネジロー

 

雨が降らない空はない
Voice, Guitar, Manipulation: 邦秋

 

21.4世紀 feat. ハネジロー
Voice, Manipulation: 邦秋
Guitar, Arrangement: ハネジロー

 

多分、これが真実 feat. ハネジロー
Voice, Chorus, Manipulation: 邦秋
Guitar, Arrangement: ハネジロー

 

辿り着いた森 feat. NAOYA
Voice, Manipulation: 邦秋
Guitar: NAOYA


Self Recorded at Ogata Studio, Kakinoki Studio,
Dragonhead, and Shimamura Music Studio

Cover Illustration "多分、これが真実" by YHiRO

Photographs from Photo AC / Artists are

Nada-Fushimi, kas., buuke.j, acworks, kurarami, and mint.

Illustration for "相関図の外から"

and photograph for "辿り着いた森" by 邦秋

 

Special Thanks to
Maysopalette, Holsband, 7030naomio, Rasnicheck,

Riyans, 41PM, Yamame, Yamashita Taka-kun,

Shirado Shigeki, Koto, riasu, Kuroboshi Haduki,
New Retro Club, Long Beach Company, Diana,

Sindbad, JR Kyushu, Apple, The Great Artists I Respect,

All My Family and Friends

 

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