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六時の冬空

 

愛想笑いで過ごした昨日は可哀想だ

そんな反省を笑ってる

 

感傷的に慰めてくる君も結局不干渉

そうさ僕は「対岸の人」だね

 

抱えきれない想いを綴って

折り畳んで君の知らない僕を脱いで 

開けたドアも 明日は閉じたくなって

誰も気づかぬ新月になって

相性が合う そんな風に思ってくれた

対象は日差しに恵まれた向日葵

 

時が流れ 綴った想いも

蜘蛛の巣から零れ忘れ去られて

この手をとって岩間から引っ張って

誰も傷つけない太陽になりたくて

海を青く煌めかせては 刹那 消えて

 

いつの間にか眠りに落ちていて

ふと目醒めたときの窓の外

夜明けか夕暮れかが判らぬ

冬の薄暗い六時の空

 

人は僅か一言の言葉で

総てを理解されるはずもないから

光求め 時には闇を愛し

相対する自分と共に生きてる

 

生きてる

六時の冬空
娯楽の園

娯楽の園

 

いつまでもスロウなライフ

刺す棘は要らなくて?

心より深い目が一度にほら、醒めるから

笑顔より幸せが伝わる表情を

知らないのは不幸だね 運び方は十園十色

欲張りや欲しがりじゃないなら日常へどうぞ

下を向いて 強く握り カウントダウン

その後目の前広がる景色は

歓びと驚きのローラーコースターへ

より深い凹凸が評価される世界で

喪失は完璧なローラーコースターで

何もかも価値観が入れ替われる場所で

疲れたとて止むことない快感の園へ

この時間は寄せる波で何も聞こえない

お隣の海でも溢れる笑み

満ち足りる上質なローラーコースターへ

高低差があればある程に刺激的で

焦らされて堕とされるローラーコースターへ

明日からの自分を支えるリセットを

いつまでもスロウなライフ

刺す棘は要らなくて?

変わりたい、変わりたくない

遠慮もなしに放たれた

あの言葉で幕が開いた
轍を全て蹴散らしていく

鳥が描いた輪も乱れて

在りもしない答探し

彷徨える虫になり
誘(いざな)われた灯りのもとで
また迷えるよ

朝の前に迎えた昼に

雨が空へ帰っていく
青いランプが足音を停めて

赤色で動き始める

夢の無い夢のような現実と向かい合って
眠りから覚めれば

ほら、新しい昨日が明けた

落ち着いた航海を嫌って
穏やかな波を掻いて水平線まで揺らしてる

変わることだけで心満たして
生きていくことは美々しいけど
色を重ねていくだけではいつしか黒になるよ
駆け出す視線の先のゴールは
蜃気楼が生み出している
それでも届くはずのない右手を伸ばして

秋空の中の動かぬ雲のような
化石だけは抱き締めた

 

愛おしい生い茂った森で
葉の入れ替わらない木が

時間に取り残されてる

 

変わらないものを大切にして
生きていくことは美しいけど
殻に包まれたままでは心が澱んでいくよ

体が動かないまま
両隣の車線では目まぐるしく皆が過ぎていく
それをただ黙って眺めてる

枯れない花の幻想を見て
捧げる水すらも減らしては
乾いたまま命も絶え土に眠っていく

動けないまま
見送って
また一人になる

変わりたい、変わりたくない

フェイド

真夏の黄昏 沈む太陽ほど
ゆっくりと 近づき辿りついた

唇は 潤い残したまま
戸惑いも残さず離れていった

 

君だけがそっと寄り添えば
尽きていた願いが目覚める
夢でしか入れない部屋の
壁を、ドアを、覚えている

 

天を仰いで雲すら見えないのに
辺りは灰色 慰めならもう要らない
ずっと滲んだインクの広がり方で
ゆっくり確かに薄くも深く残っていくよ

 

水を止めたこの空間は
静けさだけ鳴り響いてる
ぬくもりは残せない証
音も、光も、遠ざかって

 

冬の花は二度と来ぬ春を待って

ピースが欠けてるパズルは未完成のままで
時計は止まって 弱っていく体
風が吹いてる 総てを運んでほしいのに
どうして痛みを残して去り行くの?

フェイド

旗を振りかざせ

消えない朝日の日焼け
水に投げたティッシュのように
脆く消える約束
包装はまだ偏ったまま

二度と共感し得ぬ英知
計画通りの手順で
境界線をはみ出す
名前書き換えるため

近くにいるから逃げられぬ
驕傲と生馴の中間
汚れたインクと電波に流されぬように

 

旗を振りかざせ 人の目は気にしないで
時は満ちた 後ろは振り返らず
この暖和はひと時の迷い
騙されず進むべき道を行け

 

弱き者に見せかけて
大きな力に立ち向かう姿を演じるだけで
味方が増えていく

 

間違いだらけの挑戦
灯台のように足元を
照らさないままアンテナに乗せて

ばらまいた嘘

この白いシャツは何故かいつもサングラスを
通して黒く染められてしまう
あの黒い雨は美しく綺麗に見えるよう

濾過されてるのに

 

人は等しく過ちを犯す

大切なのはそこから先
清く階段を登る 足を引く者の笑顔は疑え

 

旗を振りかざせ 人の目は気にしないで
時は満ちた もう迷うことはない
見えるもの見えないもの
奪われたその全て取り返していく

旗を振りかざせ

ラブラドール

歪な形のビーカーの中
ガラス棒で混ぜてくれてないと
寄り添うことのできない粒子が
偶然生み出した極彩色

 

日常と非日常がぶつかり
違和感だらけの一体感で
針がどの方位も差さないまま
進む様はまるで国際色

 

安定に楔刺す
居心地の良い場所など捨てて
撒き散らす 雪と毒 そして弾ける

不明瞭な理想を 創造しながら
突破していくよ レッテル剥がして

迷路も 武器を装備しないまま
パーティを組んで 劣等感超えて

頭を捕られてしまえばもはや動けない
気性の激しい手足をうまく操り
理性が弾けるひと時を彩り続けよう


君の心を見事に洗った
虹も次に振り向くと逃げてる
ひとつの綺麗な筋を描いた
飛行機雲も2分で消え去る

針の先 薄い氷

立ち位置はどこだって構わない
敗と苦を咲き誇って 綺麗に枯れましょう

不明瞭な理想を 創造しながら
突破し続けてる レッテル剥がして

迷宮入りする 相愛を綴り
パラダイスを築く 歴史を創るよ

ラブラドール

デモンストレイトEP
All Songs Written by 邦秋


六時の冬空
feat.NAOYA

Voice, Manipulation: 邦秋
Guitar: NAOYA


娯楽の園
Voice, Manipulation: 邦秋

変わりたい、変わりたくない

feat.NAOYA

Voice, Manipulation: 邦秋

Guitar: NAOYA

フェイド

Voice, Guitar, Manipulation: 邦秋

旗を振りかざせ
feat. まさき

Voice, Chorus, Manipulation: 邦秋
Guitar: まさき

 

ラブラドール
feat. ハネジロー

Voice, Chorus, Manipulation: 邦秋
Guitar: ハネジロー

Self Recorded at Dragonhead,

Shimamura Music Studio,
and Ogata  Studio

Cover Illustration "Demon-Straight" by YHiRO

 

Photographs from Photo AC and
Illustration from Illust AC / Artists are
Mapo, Yuko, iKazuya, RRice, 11551color, you_gg, and Salem

Special Thanks to
Maysopalette, Holsband, 7030naomio,

Rasnicheck, Riyans, 41PM, Uzume,
Yamashita Taka-kun, Shirado Shigeki,
Koto, riasu, Kuroboshi Haduki,
New Retro Club, Long Beach Company,
Diana, Sindbad, JR Kyushu, Apple, 
The Great Artists I Respect,
All My Family and Friends

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