銀色の星と青い月
疑わなかった白夜に陽が沈んで
「永遠」の難しさを知る
最上の愛情を以て
共に過ごしたものさえ俄(にわか)に旅立つ
迎えの使者たちは記憶さえ連れて行く
けれど助けてくれた手の美しさは色褪せない
煌めく命の果てに紡がれていく言葉は
溢れる感情の波 留まることを知らずに
悔やめど戻れない軌道に身を委ねて
明け方の言い訳から解放され
新しい居場所が芽生える
僅か触れ始めた明日の眩しさに
背(せな)を向けても その光は届いている
銀色の星と青い月 アゲハ蝶が舞う夜に
消え行く炎を守って 最期まで惜しんでいた
未来に目を伏せて言い聞かせた「さよなら」
セイメイ
何を理解して追いかけるのか
何を望まれて尽くすのか
日常に潜むエスコートに沿えば
いつの間にか名前を失って
もう戻れない船の上でも
櫂を漕ぐなら波に逆らう方を選ぶ
この場で声明を 心を揺さぶる舞を
黙っていたら仲間が見つからない
やさしい言葉で嘘をつく人
偉大な背を盾に見下す人
たったひとひらの木の葉を捕まえて
森を全て否定したがる人
過去をなぞって星と名づけて
天性の瞳を持つと嘯く人
その場で誓盟を 心を鼓舞する舞を
騙されないように生きるため
守りたいものは静迷なき生命
透明な籠から今飛び出して
頭の上、背中の後ろ
そこで大切な全ては動いているから
この場で声明を 心を動かす舞を
こだまする共感を生み出して
守るべきものは清明な性命
陽炎すら揺らめかない明日を
乱反射
混沌の中も忘れられない
二度と戻れない場所がある
樹海を逃げるように飛び出して
今居るのは長い空白
歴史を紡ぎ直したい人よ
夢を見ずただ明日を見よ
目的地のない車輪のように
擦り減りながら走り続けるだけ
日差しを懐かしむ度
奈落の底の深さを知る
久しく昂れないまま
星の核へと近づいていく
遮る海さえ無いのに手も届かずに
言葉だけを泳がせて
悪い夢ならば今すぐに醒めてほしい
百年経って灰になって
広がる空の彼方に向けて
新しい風に身を任せ
思いのままに舞え OH
あの山をもう一度登りたいと
口にすることも躊躇われ
全てが渇いた世界でひとり
きっかけだけを探している
届かない
宛先不明の手紙のように
光は一筋しかないのに
白い傘に覆われてぼやけてしまうよ
太陽の裏側に居た
あの頃よりさらに遠ざかって
眺めることしかできない
無情にも青く染められた丘
誰にも知られず願いを叶えたいのに
役割の朝がまた明ける
でもこの時間は不自由のない世界で
一秒も邪魔されないように
亜空間に飛び込んで
見渡せる砂かき集め
子供みたいに枝を持って
想いを書き殴って
永遠だって限りがあって
星さえ八千代には続かないさ
どうせ波が掻き消していくから
思いのままに刻めよ
花のように
誰も彼も定められた時の中を生かされている
そこに意味を探しても実は何にも見つからない
太陽が出れば笑って 雨が降れば心傷み
強い風が吹けば折れないようにじっと耐える
命を授かりし時に春が始まり
夏になれば大人への階段を上る
生きている限り誰かに守られている 花のように
そして自分が誰かを守れたとき意味が生まれる
峠を越え感じ始める秋の気配
そして寒く静かな冬に眠りにつく
誰も彼も定められた時の中を生かされている
いつか来る枯れる日までは懸命に生きていきたい
咲き誇った花のように
エターナル・ラブ
蜘蛛の巣の上は名前を捨てて
暴力性を手にした生き物で溢れている
自分に出来ないことは恥じぬまま
無意味に冷たい高みの見物ばかり
他人が纏わせる幻想のヴェール
から抜け出せずに苦しんできたけど
涙を隠して 相手にしない素振りで
歴史から学び講ずべき術を得たなら
躊躇いを脱ぎ捨て その音響かせたら
批評家は滅び構図は今塗り替わる
形のない言葉 たった一つだけでも
呼吸を奪うほど人を傷つけ得る
ようやく鳴らせた反逆のベル
鈍い心にも届く歌なぞない
涙を隠して 相手にしない素振りで
歴史から学び講ずべき術を得たなら
躊躇いを脱ぎ捨て その音響かせたら
批評家は滅び構図は今塗り替わる
ありのままでいることの良さ、共感できたのに
その歌声は気に入らないなんてそんな矛盾
さらりとなびかせる人達の中、生きるため自衛
多様と画一は紙一重だから気をつけて
涙を隠して 相手にしない素振りで
歴史から学び講ずべき術を得たなら
躊躇いを脱ぎ捨て その音響かせたら
批評家は滅び構図は今塗り替わる
温かな心で歌い続けて
弓を鳴らす
「このままじゃ終われない」
秘めていた思いを
知らない世界の中で 打ち明けてくれた
瞳には映らない時の扉の向こうで
自然も人も悲劇を産むけど
今日はいつよりも新しい。
朝日を浴び笑顔のままで
見送れるように
弓を いつまでも穢れなき歩みを
続けてほしくて
霧雨が明けていく
弓を ただ弓を鳴らして
文字の表面に感情が滲んだり
目の前にいても伝わらなかったり
喜びも悲しみも再現できるならば
幸せで埋め尽くす時もあればいい
恐怖と闘うことは
あらゆるものを暗く染め上げてしまう
風から火を守るより
その風を断ち切りたい
弓を 誰よりも満ちたる歩みを
刻んでほしくて
澄み渡る空に向け弓を
ただ弓を鳴らす
選ばれるか景色と化すか
その繰り返しの中
海の底でもがきながら
理想の調和を得た
芳しい未来願い
全てが音になる この静寂の中 ひとり
弓を
さらなる先を目指す歩みの
幸せを願って
鬣が逆立つような
弓をただ弓を鳴らして
Fashion Show (Creation Disc)
All Songs written, vocal, chorus, and manipulator by 邦秋
Guitar by Hanejiro (Tr.1), masaru,(Tr. 2), Hiko Jakusha(Tr.3),
NAOYA (Tr.5), and Hiduki Haruka (Tr.6)
Self Recorded at Ogata Studio, and Shimamura Music Studio
Cover Illustration "Fashion Show (Creation Version)" by YHiRO
Illustrations and Photograph Artists are
snao, Mizuki Koko, Konsai Chaos,
Izumi Chika, cottonbro, and Sakura Chiune
Special Thanks to
a-sya and SEI
Copyright 2023 Catchy Pandemic Records.
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