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songs

 

(作曲・作詞:ハネジロー)

生あるものへの羨望を、生あるものへの未練を、
生あるものへの憎しみを、生あるものへの愛しさを、

死ぬ瞬間の痛みを、死ぬ瞬間の悲しみを、
死ぬ瞬間の後悔を、死ぬ瞬間の安らぎを

有無を隔てる境界線
形か塵かの境界線
地に伏しただひたすら転がり
カラスの餌になるのを待つ

満たされなかった「生」への渇望が暴れている
目に見えない手と肌が僕の首、喉を締め付けてる
胸に顔を埋めただ愛される子猫達のように
この汚れた骸にもどうか愛を、愛を

降り注ぐ白い光、地に立ち並ぶ黒い柱、
響く黒鍵の音色、棺の周りに咲く花、

愛され惜しまれる亡骸、気付かれず朽ちていく死骸
最期は等しく土に還り、必要なモノじゃなくなる

もう帰れない、其処に居るなら返事をして。

もう動かない骸からの囁き声
メ ヲ ソラサズ ニ ミテ コ ノ クチタ カラダ ヲ
もう動かない骸からの囁き声
ドウカ アイシテ ソノ テ デ ダキシメテ

有無を隔てる境界線
形か塵かの境界線
心臓は在るのに命は無い小さな躯

満たされなかった「生」への渇望が暴れている
目に見えない手と肌が僕の首 喉を締め付けてる
胸に顔を埋めただ愛される子猫達のように
この汚れた骸にもどうか愛を 愛を

腕の中で徐々に冷たくなっていく躯
墓標に沈み逝くその額を撫でた
救えずに残された者達に出来るのは
膝をつき涙して祈る事だけ

夜明け前

(作曲・作詞:邦秋 編曲:ハネジロー)

目の前に続く階段見上げた
後ろから腕を引かれそうになった
ゆっくりと僕を邪魔するあの日の面影は
雨のような棘になった

溢れ来る光なら、闇の方が綺麗で

咲いていた花に憧れた心も隠さないで
誘う指は振り払った

気付かない? 光なら、闇の方が明るかった

夢は千切れた 痛みに触れたんだ
夜が明ける前 抜け出せたら
僕はこれから…

置き去りにしてた枝に残していた香りならば
風を吹いて解き放って

深い影、寒い傷、病みと朽ち、歪む未来

明るい日差し浴びて底無しの明日を見た
ずっと心に在る景色を、この手に…

目覚めた朝は眩しく照らされた
尽きぬ願い 残したのは、
「永遠の自由を」と

今、この夢は千切れた 視界を黒に染めて
夜が明ける前、冷めた指で
永いさよならを

砂と雫

(作曲:マサキ 作詞:邦秋)

僕が空白ならば時間は通り過ぎる
首元を擦り抜ける絹の滑らかさで

 例えば陽の光が円を描いた日の
 夜空に煌めいた美しい光も

 瞬きの間も世界は動く
 次の季節の前に今を残して
 風で消えない足跡を刻み
 それぞれが憶えている景色を愛して

 僕に降る砂を零さないように両掌重ねて受け止めていたい
 幸せに何かを失う前から気づいていられるよう
 砂時計よりも、もっと特別な一粒を積み上げる
 そしていつか現れる

 この「僕だけに見える砂丘」は虹色に染められて


 例えば一つだけの傘に入るために
 あなたと近づけた その偶然の雨も

 歩調を合わせ前を見て進む
 水の中で舞う二人の呼吸のよう
 細かな霧が拡げる記憶も
 波紋の繋がり方で輪を描くよ

 声が聞こえてる 姿が見えない

 その音を雫にして残していたい
 月並みの言葉に潤いを与える波に浮かんでたい
 窓の朝露も、その涙も、一粒を大事に集め

 溢れ出せば広がる海
 日常という優しい水面に触れ続けたい

テヲ

(作曲:ダイキ 作詞:邦秋)
 

 

この場所の空気、塗り変えるため

あなたのその拳(テ)が欲しい

 

悲しみと痛み この胸にしまい

隠してた牙に差し出した光
見るだけだった場所に今は立てる

過去を捨て去るために洗う右手
未来拓くため動かす左手

 

海を切りながら進んだ

弓張る水平の先に感じる

希望を無邪気に信じてもいいかな


拳を突き上げて 生きる楽しみは最前線で

拳を突き上げて 大声で叫ぼう



残された機会なら無駄にしない
自分への期待削られる未来
綺麗な油絵で過去を上描きしよう

ほんの少しだけの犠牲を冒し

悦を得られるならそりゃいとおかし

好きなモノ以外嫌って
辿り着いたこの道は誤りじゃない

そう信じているから胸を張って

 

拳を突き上げて 醍醐味はいつも最前線で

拳を突き上げて 大声で叫ぼう

 

 

拳を突き上げて きっかけはそんな特別じゃない

拳を突き上げて 叫べば皆が笑顔になれるよ

拳を突き上げて 生きる楽しみは最前線で

拳を突き上げて 大声で叫ぼう

 

ジンカイニンギョウ

(作曲・作詞:ハネジロー 補作詞:邦秋)


サファイアのようなその瞳には誘惑と魅了を
輝きのないその瞳には自己犠牲の心慮を
いつも迷走する直向きに対極な人形は
片割れを求めて今ここから離れていく

それはただ寄り添い尽くして 幾らでも替えの利く儚い人形
体を細い糸で操られて ただ1人を想い哀しみの渦の中へ

それはただ寄り添い酔わせる あどけない表情(かお)した美しい人形
瓶詰めの心は秘めたまま 主人を乗り換え祝福の華の中へ

片や愛される事を知らないまま道具と呼ばれて
片や愛し方が解らずいつしか朽ちて忘れられ
いつも迷走する直向きに対極な人形は
片割れを求めて今ここから離れていく

折れる手足、崩れ落ちて涙
そして終局(ラスト)をなぞるように
笑う人形達は朱くて赤い揺らめきの中
飾りだとしても奴隷だとしても同じ「愛してる」なのに
飢えてるはずのこの場所に人形は1人もいなかった

抜け殻になった この耳元に 囁いた両手が
懐かしむ者と壊す者を 僕の両手から奪い去っていく

片や愛される事を知らないまま道具と呼ばれて
片や愛し方が解らずいつしか朽ちて忘れられ
いつも迷走する直向きに対極な人形は
片割れを求めて今ここから離れていく

惹かれ合って抱きしめた 離れたくなくて涙が出た

満たされずそれに欠けたものを補うのは僕なのに
無くてはならぬ2つの夢は もはや何処にもいなくて
狂気の笑み、流れ落ちた涙 そして終局(ラスト)は溶けてゆくだけ
笑いかけてくれた人形達にもう触れることはない

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